2006年に登場した任天堂のゲーム機「Wii」は、その多機能性の一環として前世代のゲーム機「ゲームキューブ(GAMECUBE)」のゲームタイトルとの互換性を持っています。
具体的には、2001年にリリースされたゲームキューブの全タイトル(276タイトル)が、Wii上で遊ぶことができるのです。
この特徴について、Wiiを使用してゲームキューブのゲームをどのように楽しむのか、その一体型の利点と欠点、さらにはゲームキューブのソフトをより高画質で遊ぶ方法について説明していきます。
Wii機でゲームキューブのソフトをプレイする方法
Wiiでゲームキューブのタイトルを楽しむ際には、以下のアイテムが必要となります。
- Wii本体
- Wiiの操作用リモコン
- Wii対応のAV接続ケーブル
- Wii向けの電源アダプター
- 感知器
- ゲームキューブ用の操作コントローラ
- ゲームキューブのゲームディスク
- 一部のタイトルで要求される場合、ゲームキューブの保存カード
ゲームキューブのゲームを楽しむだけなら、ゲームキューブのコントローラだけが必要と思いがちですが、実際にはWiiを操作し、ゲームを開始する過程でWiiのリモコンを使用する必要があります。
Wiiを正常に配置した後、本体のカバーを開けると、コントローラの接続部や保存カードのスロットが見えます。これらを適切に繋げ、ゲームディスクを入れれば、ゲームのプレイができるようになります。
Wiiとゲームキューブを1台にまとめるメリット・デメリット
Wiiとゲームキューブを一つのシステムで楽しむ利点
主な利点として、経済的な側面が考えられます。
Wiiとゲームキューブの2つの機器を別々に手に入れるとなると、それなりの費用がかかりますが、Wiiでゲームキューブのゲームをプレイできると、ゲームキューブの本体や関連するACアダプターやAVケーブルの購入が不要になり、コストの節約ができます。
さらに、2つの機器を1つに統合することで、収納スペースやケーブルの管理もシンプルになり、取り扱いが楽になります。
Wiiとゲームキューブを同一の装置で使用する際の欠点
ゲームキューブ専用のコントローラーやメモリーカードスロットに関連するアクセサリは、Wiiでそのまま利用可能です。
しかし、ゲームキューブの底部に取り付けるアクセサリは、Wiiには対応する接続部分がないので使用できません。
例えば、
- インターネット接続アダプタは、特定のオンラインゲーム(例:ファンタシースターオンラインなど)でオフラインモードだけが利用可能。
- ゲームボーイ専用の再生デバイスを使って、ゲームボーイやゲームボーイアドバンスのタイトルを楽しむことはできません。
- また、ゲームキューブの特定の改造ツールもWiiでは動作しません。
これらの機能やアクセサリを利用したい方は、Wiiだけでなく、ゲームキューブも保有することを検討した方が良いかもしれません。
ゲームキューブのソフトを良画質で楽しむ
ゲームキューブの高解像度映像を実現するためには、初期モデルでのみ提供されているデジタルAV接続機能が必要です(この機能は後のバージョンで省かれています)。
そして、高画質を得るためには、現在は手に入りにくく価格も高いゲームキューブ用D端子ケーブルの取得が必須です。
しかし、WiiとWiiのD端子ケーブルを組み合わせることで、ゲームキューブのソフトを高画質で楽しむことが可能です。
具体的な映像の違いを確認したい方は、YouTubeで比較映像をアップロードしているクリエイターがいますので、視聴してみると良いでしょう。
WiiをD端子で利用すれば、手頃な価格でゲームキューブソフトを高画質で体験できるので、この方法は特にお勧めです。